
中国工場で製品検査に合格した後でも、コンテナ積込時に問題が発生することがある。数量不足、品番違い、別案件品の混入、木箱破損、固定不足、コンテナ内部の水濡れなどである。特に店舗・ホテル案件では数百種類の造作家具や部材を一度に出荷するため、完成品検査と積込確認を別工程として管理した方がよい。
積込前にはコンテナ番号、シール番号、コンテナ外観、内部状態を記録する。床の大きな破損、穴、異臭、水濡れがないかを確認し、その後、パッキングリストと箱番号を照合しながら積む。家具では箱数だけでなく部材番号を確認し、タイルや石材ではパレット番号とロットを記録する。
積み方も品質に影響する。重量物を軽量家具の上に置かない、ガラスや石材を適切に固定する、荷重が一部へ集中しないようにするなど基本的な積載計画が必要だ。40HQは容積が大きいが、重量貨物では最大積載重量が先に制約となるため、タイルや石材を家具と同じ感覚で満載にしてはいけない。
木材ダンネージや木箱を使用する場合はISPM15対応も確認する。工場の製品検査時には合板箱だったものが、積込現場で無垢材を追加して固定される可能性もある。積込完了前に写真を撮り、使用された固定材まで記録しておけば、日本到着時の確認に役立つ。
最後に扉を閉め、シールを装着した状態まで写真に残す。検査報告書には積込開始・終了時刻、コンテナ番号、シール番号、箱数を記載する。コンテナ積込検品は製品品質を再検査する作業ではなく、「検品した製品が正しい数量と状態で日本へ向けて出発した」ことを確認する工程である。高額な建材案件ほど、この最後の確認を省かないことが物流トラブルの削減につながる。




