
中国製タイルの品質管理では、割れや寸法だけを確認しても十分ではない。店舗やホテルの広い床・壁に施工すると、製造ロットによる色調差や表面差が目立つことがある。サンプル1枚が承認されていても、量産ロット全体が同じ見え方になるとは限らないため、ロット管理を発注仕様に含める必要がある。
発注時には品番、寸法、厚さ、表面仕上げ、吸水率等の基本仕様に加え、許容色差、寸法公差、反り、欠けの基準を決める。複数ロットを使用する場合はロット番号を梱包へ表示し、日本の現場で混在させるか区画別に使うか施工計画を立てる。追加発注時に同一ロットが入手できない可能性もあるため、初回輸入時に予備数量を確保したい。
検品では箱を開けて単品を見るだけでなく、複数枚を床面状に並べて色・柄のばらつきを確認する方法が有効である。石目調などランダム柄の商品では、柄の繰り返し数も確認する。ショールームでは自然に見えても、大面積施工すると同じ柄が頻繁に出現して人工的に見えることがある。
物流ではタイルは重量が大きく、コンテナの容積より重量制限へ先に達しやすい。木製パレットや箱の重量を含めて積載計画を作り、破損率を想定した予備分を確保する。HS6907では吸水率によって細分があるため、品質試験資料は通関分類の確認にも役立つ。日本の施工会社にとって中国タイルの価格メリットを生かす鍵は、商品単価ではなく、ロット、検品、物流、予備在庫まで一体で管理することである。



