
中国で2026年9月1日、「電子商務交易産品信息描述 第4部分:家装建材」GB/T 47600.4-2026が施行された。国家市場監督管理総局と国家標準化管理委員会が公表した推奨性国家標準で、電子商取引における家装・建材商品の情報記述方法を定める。家具や建材をオンラインで探すことが一般化する中、商品名だけでなく属性情報を整理し、比較しやすくする基盤となる標準である。
日本企業が中国建材を調達する場合、Alibaba.comや中国国内B2Bサイト、メーカー公式EC、SNS経由の問い合わせなど入口が多様化している。しかしオンライン掲載情報には寸法、材料、表面処理、用途、規格などの記載方法が統一されていないことがあり、同じ名称の商品でも仕様が違う。家装建材の商品情報記述を標準化する動きは、検索性だけでなくメーカー間比較や商品データベース構築にも影響する可能性がある。
ただし、中国国内の商品情報が詳細になったとしても、それだけで日本輸入仕様を満たすわけではない。例えば内装材では防火性能やホルムアルデヒド、照明では電気用品安全法、木材では樹種や加工状態、タイルでは吸水率など、日本側で確認すべき項目が存在する。オンラインページに掲載された「環保」「阻燃」「防火」などの表示を、そのまま日本の法令適合表示として扱うことはできない。
実務では商品ページを候補探索に利用し、見積依頼時に日本側独自のRFQシートへ情報を再入力させる方法が有効である。品名、型番、寸法、材質、重量、表面処理、色、梱包数量、MOQ、製造期間、HSコード候補、試験報告書、原産地、輸出港を一覧化し、メーカー担当者の署名または確認を取る。オンライン情報と正式仕様書を分離して管理すれば、商品ページが更新された場合でも発注条件を固定できる。今回の標準施行は、中国建材ECが単なる写真中心の商品掲載から構造化された製品情報へ進む動きとして注目できる。




