
第45回中国(佛山)国際陶瓷及衛浴博覧交易会、通称「佛山陶博会」が2026年10月18日から開催される。公式情報によると、中国陶瓷城会場は10月18~23日、中国陶瓷衛浴総部と佛山国際会議展覧中心は18~21日。建築陶磁器、壁・床タイル、岩板・大板、石材、モザイク、衛生陶器、水栓金物、新素材、目地材、ドア・窓などを扱う。中国でタイルや衛浴設備を探す日本企業には、産地をまとめて確認できる重要な機会である。
佛山調達の強みは選択肢の多さだが、同じ見た目の商品でも品質差が大きい。タイルでは寸法公差、反り、吸水率、色差、表面の耐摩耗性、滑り、欠けやすさを確認する。特に大判タイル・岩板は製品単価より輸送・施工リスクが大きく、木枠梱包の構造、1箱重量、フォークリフト差込位置、予備率まで発注前に決める必要がある。
日本輸入時のHS分類では陶磁製品は第69類が中心になるが、用途、材質、吸水性などによって細分が異なる。装飾品、食器、建築用タイルを同じ「セラミック」として扱うことはできない。2026年8月1日版の実行関税率表では中国を含むRCEP税率欄も品目ごとに設定されているため、RCEPを利用する場合は正確なHSコードと原産地規則の確認が必要になる。
展示会で日本企業が工場へ聞くべきなのはFOB単価だけではない。製造工場所在地、窯の種類、ロットごとの色管理、追加注文時の色差、輸出用木枠、過去の日本輸出実績、検査方法、破損時の補償条件を確認したい。ホテルや飲食店では数年後の部分補修が発生するため、同柄の継続生産期間や予備在庫の保管方法も重要だ。
さらに大判材は現場搬入と施工方法まで逆算してサイズを決める必要がある。中国では製造できても、日本のエレベーターや階段に入らなければ意味がない。設計者、輸入担当、施工者が事前にサイズと重量を共有し、必要なら中国側で切断・加工してから輸出する。佛山陶博会は商品発見の場として有効だが、日本案件で成功するかどうかは、展示会後のサンプル試験、梱包確認、HS分類、施工計画までつなげられるかで決まる。




