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Alibaba.com Trade Assurance、建材OEMでは「仕様を注文書に書く」ことが保護の前提

2026年9月6日 中国貿易・契約・リスク
Alibaba.com Trade Assurance、建材OEMでは「仕様を注文書に書く」ことが保護の前提

Alibaba.comのTrade Assuranceは、プラットフォーム上で注文契約と決済を行い、注文条件が満たされない場合に返金や補償を含む解決支援を受けられる仕組みである。公式説明では、注文合意、Alibaba.com経由の支払い、エスクローでの資金管理、条件不履行時の解決という流れが示されている。初めて取引する中国メーカーとの少額試作では有効なリスク管理手段になり得る。

ただし建材や家具OEMでは「品質が悪い」という主張だけでは判断基準が曖昧になる。注文書に材質、寸法、公差、色、表面仕上げ、金物、数量、梱包、納期を具体的に記載することが重要だ。チャットで「日本品質でお願いします」と伝えても、測定可能な基準にならない。承認図、サンプル写真、色番号、検査基準を注文条件と関連付けて保存する。

造作家具では図面改訂も注意点である。初回図面で注文し、その後WeChatなど外部チャットで寸法変更すると、どの仕様が最終合意か分かりにくくなる。変更が発生したら改訂番号を付けた図面を再発行し、プラットフォーム上の注文内容にも反映する。納期変更も同様に記録する。

Trade Assuranceを利用していても、量産品を検品せずに出荷させるのは望ましくない。問題発生後の返金交渉より、出荷前に不良を発見して工場で修正する方が圧倒的に低コストだからだ。Alibaba.comには第三者検査サービスの案内もあり、SGSなどの検査機関が掲載されている。大型案件では自社検品会社を利用する方法もある。

日本企業はTrade Assuranceを「品質保証」ではなく「取引条件と決済を記録する追加的な安全策」として利用すべきだ。サンプル承認、契約、量産管理、出荷前検品という通常の品質管理を省略するものではない。特に店舗・ホテル案件では開業日という金銭では回復できない納期リスクがあるため、問題を未然に止める管理が優先される。

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