
中国はタイル、陶磁器、人工石、天然石加工品の有力な供給地であり、日本の店舗、ホテル、マンション共用部などでも採用余地が大きい。しかし同じ石材・タイルでも、商品形状や加工状態によってHS分類が異なるため、見積段階から通関と品質の二つを分けて管理する必要がある。日本税関の2026年実行関税率表では、陶磁製品は第69類、石・プラスター・セメント等の製品は第68類を中心に分類され、品目ごとに税率が定められている。
タイルでは材質だけでなく用途、成形状態、施釉の有無などが分類判断に関係する場合がある。天然石も原石、板材、研磨・加工済み製品では分類が異なる。中国工場が輸出時に使用しているHSコードをそのまま日本側へ転記するのではなく、日本税関の品目表で確認することが基本となる。
品質面で重要なのは平均値ではなくばらつきである。店舗床に数百平方メートル使用する場合、最初のサンプル4枚がきれいでも量産ロットに反り、寸法差、色差が混在すれば施工効率が大きく低下する。発注時に寸法公差、厚さ、吸水率、表面仕上げ、色差許容範囲を指定し、梱包単位からランダムに抜き取って確認する。
天然石では同じ石種名でも採石場や切り出し位置で模様が変わる。大面積案件では事前にスラブ写真を確認し、必要に応じて工場で仮並べして色・模様を選別する。ブックマッチなど意匠性の高い施工では、工場側で番号を付け、日本の施工図と対応させることで現場の混乱を抑えられる。
輸送梱包も原価の一部である。タイルや石材は重量貨物で、木箱の強度不足やパレット荷崩れが破損につながる。コンテナへ積める容積より最大重量が先に制約となる場合も多いため、1箱当たり重量とコンテナ総重量を確認する。交換用として一定割合の予備材を同一ロットで輸入することも重要だ。
中国タイル・石材の価格優位性は大きいが、日本到着後の選別や再施工が発生すれば差額は容易に消える。HS分類、性能、ロット管理、梱包を発注前に一体化して設計することが、実際の調達コストを下げる。
このページから、次の情報へ
製品・事例・専門記事・他サイトを行き止まりなくたどれます。
この記事に関連する専門サイト
飲食・建材・家具・中国工場・貿易の専門サイトを相互に連携しています。




