
Maison Shanghai 2026が9月7日から10日まで上海世博展覧館で開催される。公式登録システムでは9月6日22時(中国時間)まで無料事前登録を受け付け、会期中の現地チケット料金も案内している。同時期にはCIFF上海とFurniture Chinaも開催され、上海が中国家具・インテリア産業の集中視察地点となる。
Maison Shanghaiを日本の設計者が見る際は、単体家具の価格比較より、素材、色、照明、装飾品、家具を組み合わせた空間提案を見る方が価値が高い。中国メーカーは国内市場の競争激化を背景に、単純なOEM供給からデザイン、ブランド、空間提案へ領域を広げている。店舗やホテル案件では、家具だけでなくアート、ミラー、ラグ、装飾照明、アクセサリーを一括して選定できれば、調達管理を簡素化できる可能性がある。
ただし「一括調達」と「一社発注」は同じではない。家具メーカーが照明や装飾品を外部調達してまとめて輸出する場合、製造責任と品質責任の所在を確認する必要がある。特に電気製品は日本の電気用品安全法の対象確認、壁・天井材は防火性能、木質造作はホルムアルデヒド規制など、品目ごとに日本側の要件が異なる。インテリアとして統一感があっても、法規上は個別製品として確認しなければならない。
展示会で気に入った商品を見つけた場合は、展示現品の写真だけでなく、型番、材質、寸法、表面仕上げ、色番号、MOQ、梱包寸法、重量を記録する。天然石、木材、革、布などロット差が生じる材料は、量産時の許容範囲も確認する。ホテル案件ならスペア率や補修部材の供給期間も重要だ。
日本企業にとって上海の複数展示会を回る最大のメリットは、中国市場のデザイン傾向と製造能力を同時に把握できることにある。採用判断は帰国後に行い、日本仕様への変更、試作、法規確認、輸送費まで含めた着地原価を算出する。展示会価格だけで判断しないことが、商業施設案件で失敗しない基本となる。




