
1688.comやAlibaba.comを利用すれば、中国の家具、照明、タイル、金物、店舗什器メーカーを日本から短時間で探せる。しかしオンライン上で商品を見つけることと、建築案件で継続的に使える工場を見つけることは別である。特にオーダー家具や店舗内装材では、掲載写真の商品を購入するだけでなく、日本側の図面を理解して量産する能力が必要になる。
第一段階は会社確認である。会社名、所在地、設立情報、事業範囲、製造拠点を確認し、販売会社と実際の製造工場を区別する。貿易会社を使うこと自体が悪いわけではない。複数素材をまとめる案件では貿易会社が有効な場合もあるが、「メーカー価格だと思っていたら外注だった」という状態を避けることが重要だ。
第二段階は同一RFQによる比較である。寸法、材料、仕上げ、数量、梱包、納入条件を統一し、3〜5社へ同じ内容を送る。価格だけでなく質問への回答速度、図面理解、代替案の質を見る。仕様を読まず最安値だけを即答する企業より、材料や施工方法について確認質問をしてくる工場の方がプロジェクト案件では信頼できる場合が多い。
第三段階はサンプルである。色サンプルだけでなく、可能なら実際の構造を含む試作品を作る。第四段階では工場を訪問するか第三者監査を利用し、設備、原材料倉庫、製造ライン、検品工程、梱包エリアを確認する。ウェブ上に掲載された工場写真と実際の生産場所が一致するかも確認したい。
第五段階は試験発注である。いきなりホテル全館や店舗チェーン全店分を発注せず、1店舗、1室、少量ロットで納期、品質、梱包、書類対応を評価する。問題がなければ発注量を増やす。この方法なら単価が若干高くても重大な失敗を防ぎやすい。
中国では建築材料・非金属類の価格が2026年8月時点で前年を下回る一方、金属類は上昇しており、素材による価格環境も異なる。オンライン上の表示価格だけで判断せず、実際の仕様と原材料を確認することが必要だ。B2Bサイトは「購入場所」ではなく「工場候補を発見するデータベース」と考えると、中国OEM調達の精度は大きく上がる。
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