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中国オーダー家具で失敗しない「ゴールデンサンプル」、量産前承認を契約工程に入れる

2026年9月15日 オーダー家具・造作家具
中国オーダー家具で失敗しない「ゴールデンサンプル」、量産前承認を契約工程に入れる

中国工場へオーダー家具を発注する際、CAD図面を送れば同じものが完成すると考えるのは危険である。図面で指定できるのは主として寸法や構造であり、木目、塗装の艶、エッジ処理、張地の張り方、クッション硬度、金物の操作感などは図面だけでは完全に共有できない。ホテルや高級飲食店では、この微妙な差が完成後の品質評価を大きく左右する。

そこで重要になるのが量産前の「ゴールデンサンプル」である。まず工場に実物サンプルを一台製作させ、発注者、設計者が寸法、仕上げ、色、材料、金物、使用感を確認する。修正後に正式承認したサンプルを量産品質の基準品として扱い、工場にも保管させる。量産検品では図面だけでなく、その承認品と比較する。

サンプル承認時には「OK」とメールするだけでは不十分だ。製品番号、図面番号、改訂番号、承認日を記録し、写真を複数方向から撮影する。木部なら樹種または化粧材、含水状態、塗装色番号、艶、エッジ形状を記録する。椅子なら張地品番、ウレタン構成、脚部仕上げ、縫製仕様を残す。金物についてもメーカーと型番を固定し、量産途中で類似品へ変更しないことを契約条件にする。

中国OEMで起こりやすい問題の一つが、試作品と量産品で材料が変わることだ。試作時は高品質な蝶番を使い、量産時に安価な部品へ置き換えれば、外観では分からなくても耐久性に差が出る。材料表BOMを作成し、主要部材の変更には買主の書面承認を必要とする条項を発注書へ入れておきたい。

また検品は完成後だけでなく、中間工程でも行う。木地完成時、塗装前、組立後、梱包前などに写真や動画を取得すれば、修正可能な段階で問題を発見できる。100台完成してから寸法違いが判明するより、最初の5台で止めた方が損失は小さい。

中国オーダー家具の品質管理では、価格交渉以上に「何を正解とするか」を工場と共有することが重要である。図面、BOM、ゴールデンサンプル、検品基準を一つの管理体系として運用することで、日本の商業施設でも中国工場の製造力を活用しやすくなる。

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