
中国から少量の建材を輸入するとき、一般的にはLCLが候補になり、数量が増えるとFCLを検討する。しかし建材では単純なCBM比較だけで輸送方式を決めない方がよい。家具、照明、ガラス、衛生陶器などは破損しやすく、LCLでは倉庫での搬入・仕分け・積替えなど荷役回数が増えるため、貨物特性によってはFCLの方が総合的に安全な場合がある。
LCLでは海上運賃以外にCFS関連費用などが発生し、小口貨物では日本側費用の比率が高くなることがある。見積比較では中国側集荷から日本の最終納品先まで同じ条件で総額を取得する。単純なOcean Freightだけの比較は意味がない。
FCLの利点は工場または指定倉庫でコンテナへ積み、そのまま日本側まで封印状態で運べる点にある。ただし複数工場の商品を一つのコンテナへまとめる場合は中国側で集約倉庫が必要になる。家具、照明、タイルを別々の都市から集めると国内運送費が増えるため、積載効率とのバランスを計算する。
重量物ではコンテナの最大積載だけでなく日本側トラック配送条件も確認する。石材やタイルを過度に積むと、港から現場への配送で車両制限が問題になる場合がある。現場にコンテナ車が入れない場合はデバンニングと小型車への積替えも必要になる。
店舗・ホテル案件では物流方式を購買完了後に考えるのではなく、設計・発注段階から決めることが重要だ。商品をノックダウン化する、梱包サイズを変更する、複数工場の納期を揃えることで輸送費を改善できる。FCLとLCLは単なる運賃選択ではなく、品質と工程を含むサプライチェーン設計として比較する必要がある。



