
中国国家統計局の2026年8月下旬の流通分野価格調査によると、A00アルミ地金は1トン2万3835.7元となり、8月中旬から120.6元、率にして0.5%下落した。8月中旬には前旬比0.8%上昇していたため、短期間でも価格が上下していることが分かる。アルミは中国から日本へ輸入されるサッシ、室内間仕切り、ガラスフレーム、家具、照明器具などの原価を左右する重要材料である。
アルミ製品の見積比較で問題になるのは、同じ外形寸法でもメーカーごとに型材断面、肉厚、合金、表面処理が異なることである。「アルミサッシ1セット」の価格だけを比較すると、軽量化によって安くした製品と十分な肉厚を持つ製品を同条件と誤認する可能性がある。発注時には型材図面、材質、肉厚、1メートル当たり重量、表面処理、膜厚、ガラス仕様、金物ブランドまで確認したい。
店舗やホテルの特注アルミ建具では、工場が既存金型を利用できるか、新規押出型を製作するかでも費用が変わる。新規型の場合は金型費の所有権、保管期間、再注文時の使用条件を契約書や注文書に残しておく。色についても「ブラック」「ブロンズ」といった名称だけではなく、承認サンプルを保管し、量産品との色差判定方法を決めることが重要だ。
アルミ価格が下がった局面でも、完成品価格が即座に下がるとは限らない。メーカーが以前購入した在庫を使用している場合や、加工費、表面処理費、金物価格が上昇している場合があるからだ。大口案件ではアルミ地金価格を基準日とした価格調整方式を工場と協議する方法もある。日本の設計・施工会社にとって重要なのは市況を値下げ交渉だけに利用するのではなく、材料仕様を数値化し、同じ条件で複数工場を比較できる状態を作ることである。




