
中国建博会ではシステム窓、木製ドア、ガラス、金物など建具関連が主要分野の一つになっている。中国から店舗ファサード、間仕切り、シャワーブース、ドアなどを輸入する案件では、ガラスを含む完成品の価格だけでなく、関税分類と日本での建築用途を分けて確認することが重要である。
日本税関の2026年輸入統計品目表では、ガラス及びその製品は第70類に分類される。安全ガラスである強化ガラスと合わせガラスはHS7007で、用途や形状によって細分される。例えば7007.19には車両等向け以外の強化ガラスが含まれ、基本税率5.3%、WTO税率3.5%などが掲載されている。RCEP中国税率も品目ごとに設定されているため、輸入時には最新表を確認する必要がある。
ただし税関上HS7007に分類できることと、建築物の特定部位へそのまま使用できることは同義ではない。防火設備や特定防火設備、耐火構造など法令上性能が要求される部分では、国土交通大臣認定や告示仕様との整合確認が必要になる場合がある。中国側が提示するCCC、GB規格、試験報告書だけで日本の建築基準法上の性能を証明できるとは限らない。
発注仕様ではガラス種類、厚さ、寸法、穴位置、エッジ加工、強化処理、合わせ層、色、表面処理を固定する。金物とセットの場合はヒンジ穴やハンドル穴の加工寸法を承認図で確認する。強化後のガラスは現場で穴加工や切断ができないため、穴位置の間違いは作り直しにつながる。
輸送でも注意が必要である。大型ガラスは木枠梱包が一般的だが、未加工木材を使用する場合はISPM15に適合した木材梱包材の処理・表示が必要になる。製品が無事でも梱包材の検疫で問題が発生すれば通関や配送が遅れる可能性がある。
中国製建具を採用する場合は、製品性能、HS分類、日本法規、梱包を一つのチェックリストで管理することで、設計から輸入、施工までのリスクを減らせる。
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