
中国からドア、窓、パーティション、装飾金物を調達する企業は、2026年秋の金属価格動向を注意して見る必要がある。中国国家統計局によれば8月の工業生産者購入価格で、有色金属材料及び電線類は前年同月比19.8%上昇した。8月中旬の流通市場でも電解銅は1トン108236.3元、アルミ地金A00は23956.3元で、8月上旬からそれぞれ0.7%、0.8%上昇している。
この影響を受けやすいのはアルミ形材を大量に使う窓・ガラスパーティション、真鍮製取手、銅系装飾部材、アルミフレーム家具などである。ただし完成品価格が原材料指数と同じ割合で上昇するわけではない。製品価格には加工、表面処理、ガラス、金物、組立、梱包などが含まれるため、工場から値上げを提示された場合は金属重量と材料構成を確認することが重要になる。
例えばアルミ製ガラスパーティションなら、型材の断面、肉厚、表面処理、ガラス仕様、金物を固定して相見積を取る。単価を下げるため工場がアルミ肉厚を変更すると、見た目は同じでも剛性や施工性が変わる可能性がある。真鍮金物でも無垢材なのか、亜鉛合金等へのメッキなのかで価格と耐久性は大きく違う。「gold finish」のような仕上げ名だけで発注してはいけない。
また、日本の建築現場へ持ち込むドアや窓は、設置場所によって防火性能など法規上の要求が関係する。中国で一般的に販売されている製品の試験報告が、そのまま日本の要求を満たすとは限らない。特に防火設備等として使用する計画では、意匠決定前に日本側の設計者と必要性能・認定を確認する必要がある。
金属相場が動く時期の発注では、見積有効期限にも注意したい。長期案件で半年後の納入価格を固定すると工場が大きなリスクを負い、その分を見積へ上乗せすることがある。原材料連動条件を採用する場合は、どの指数を基準に、いつの価格と比較し、どの材料部分だけを調整するかを契約で明確にする。価格と仕様を同時に管理することが、中国製建具・金物を安定調達する基本である。
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