
第140回中国輸出入商品交易会、いわゆる広州交易会は2026年秋も3期制で開催され、第2期は10月23~27日に予定されている。公式案内では、建築・装飾材料、衛浴設備、家具、日用陶磁器、キッチン用品などが第2期にまとめられている。9月1日には出展位置の公示も始まっており、秋の中国建材・住宅設備調達を考える日本企業にとって、広州は主要な比較拠点となる。
キッチン・浴室設備の中国調達で重要なのは、完成品価格よりも部品構成を見ることだ。洗面台や浴室家具は、キャビネット、天板、ボウル、水栓、排水金物、ミラー、照明など複数部品で構成される。見た目が同じでも、水栓カートリッジ、排水金具、蝶番、引き出しレールなどの品質で耐久性が大きく変わる。ホテルや賃貸住宅では故障時の交換性が重要なため、消耗部品を日本で入手できるか、予備品を何年間供給できるかを確認したい。
寸法規格にも注意が必要だ。中国国内向け製品は中国の配管規格、電圧、施工方法を前提としている。日本の給排水接続や現場寸法と一致しない場合、施工会社が現場加工を強いられる。特に壁掛け便器、シャワーシステム、埋込水栓、浴槽などは、仕上げ後に不具合が判明すると修正費用が大きい。設備図と施工詳細図を工場から取得し、日本側設備業者が事前に確認することが不可欠である。
また、ミラーにLEDや曇り止めヒーターを組み込む製品、電動便座、照明付きキャビネットなどは、電気用品安全法の対象となる可能性がある。水回り設備だからといって電気規制と無関係ではない。ホテル案件では一室当たりの採用品数が多いため、一製品の仕様ミスが数十室、数百室へ波及する。
広州交易会では製品比較が容易だが、その場で契約するより、候補メーカーを絞り、工場監査、サンプル、図面確認へ進むべきである。水回り製品は家具より施工との結び付きが強く、補修部品も必要になる。価格だけでなく、施工性、部品供給、保証、法規を一体で評価することが、日本のホテル・住宅案件では特に重要になる。
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