
中国の佛山、広州、浙江などにはキッチンキャビネット、洗面化粧台、浴室家具、水栓、シンク、ミラー、照明などをまとめて供給できるメーカーが多い。ホテルやマンション案件では一社で統一デザインを実現できることが強みだが、日本へ輸入する場合は「キッチン一式」「洗面台一式」という完成品の呼び方では規制確認ができない。木製キャビネット、食品に接触する器具、電気照明、電源、ガラス、水栓金具など、それぞれ材質と用途を分解して確認する必要がある。
厨房や飲食店向けの場合、食品に直接接触する器具や容器包装は食品衛生法の対象となり、販売または営業上使用する目的で輸入する際には原則として輸入届出が必要になる。例えば業務用の容器、調理器具、食品接触部分を持つ設備を家具と一緒に輸入する場合、家具のインボイスにまとめて「Kitchen Equipment」とだけ記載すると内容確認に時間がかかる可能性がある。材質、用途、数量を明確にした商品リストを準備したい。
造り付けキッチンキャビネットについては、使用する合板、MDF、パーティクルボードなどによって建築基準法のホルムアルデヒド規制も関係する。中国側の環境等級表示と日本のF☆☆☆☆は制度が異なるため、日本の設計者が使用可否を判断できる証明資料を発注前に確認する。照明付きミラーやコンセント付きキャビネットでは電気用品安全法の対象判定も必要になる可能性がある。
設備製品でさらに重要なのが保守だ。中国工場から完成品を安く購入できても、カートリッジ、蝶番、スライドレール、LEDドライバー、排水部品などが数年後に廃番になればホテルや賃貸住宅で維持できない。発注時に消耗部品表を作り、予備品を一定数量購入するとともに、市販互換品が使える設計か確認しておく。水回り設備は本体価格より、施工と保守の失敗コストの方が大きい。中国での一括調達は、部材を一つの完成品として見るのではなく、法規、施工、交換部品の三つに分解して設計することで初めて長期的なコストメリットが生まれる。
このページから、次の情報へ
製品・事例・専門記事・他サイトを行き止まりなくたどれます。
この記事に関連する専門サイト
飲食・建材・家具・中国工場・貿易の専門サイトを相互に連携しています。

