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中国製レストラン什器を輸入する実務、厨房周辺は「意匠」より清掃性と交換性を先に決める

2026年9月8日 飲食店・レストラン内装
中国製レストラン什器を輸入する実務、厨房周辺は「意匠」より清掃性と交換性を先に決める

飲食店内装では、客席ベンチ、テーブル、カウンター、壁面収納、レジ台などを中国で製作する案件が珍しくなくなった。ホテルや物販店舗と比べても、飲食店什器は水、油、熱、洗剤、頻繁な清掃にさらされるため、完成時の外観だけで品質を判断すると短期間で不具合が発生する。中国工場への発注では、意匠図を製造図へ落とす段階で使用環境を明示することが重要だ。

例えばカウンター天板は、天然石、人工石、焼結石、ステンレスなどによって耐熱性、吸水性、重量、現場加工性が異なる。木質化粧板を使う場合は、水が入りやすい小口やシンク周辺の処理方法を指定する。ベンチシートでは張地の色だけでなく、耐摩耗性、清掃方法、クッション材、ファスナーや交換構造を確認する。飲食店では数年後に座面だけ交換できる設計の方が、什器全体を作り直すより運営コストを抑えられる。

金物も重要である。蝶番、スライドレール、キャスター、アジャスターなどは、完成品では見えにくいが故障率を左右する。中国工場が通常使用する部品をそのまま採用するのではなく、メーカー、型番、耐荷重を製作図や部品表に記載する。将来日本で交換可能な部品を採用するか、予備部品を初回輸入時に同梱する方法も有効だ。

木質材料を造り付け家具として建築物に使用する場合には、ホルムアルデヒドに関する日本側の確認も必要になる。中国国内向けの検査報告書と日本の建築基準法上の扱いは同一ではないため、設計段階で使用部位と必要性能を整理するべきである。また照明付き什器や電源を組み込んだ製品は、家具部分と電気部分を分けて適用法令を確認する必要がある。

出荷前検品では外観写真だけでは不十分だ。扉・引き出しの連続開閉、水平確認、金物固定、エッジ、裏面、配線穴、梱包状態までチェックする。飲食店は開業日から逆算して工程が組まれるため、到着後の再製作は大きな損失になる。中国製造のメリットは自由度の高い特注対応にあるが、そのメリットを引き出すには、店舗運営を想定した耐久性とメンテナンス条件まで発注仕様に含めることが不可欠である。

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