
上海航運交易所が9月4日に公表した上海輸出コンテナ運賃指数(SCFI)の総合指数は3590.05となり、8月28日の3509.53から上昇した。日本向け輸入企業は日本航路だけを見がちだが、上海、寧波、深圳など中国主要港のコンテナ需給は欧米、東南アジア、中東など他航路の状況にも影響される。世界航路で船腹や空コンテナの需給が変化すれば、日本向けブッキングにも間接的な影響が出る可能性がある。
建材輸送では一般消費財より貨物特性の差が大きい。ソファや椅子は軽量でも容積が大きく、タイルや石材は小さな容積でも重量が大きい。ガラス、洗面器、照明器具は破損対策が必要で、造作家具は一品ごとに形状が異なる。このため同じ40HQでも積載効率が案件ごとに大きく変わる。工場のFOB単価が安くても梱包後容積が大きければ、日本到着時の一台当たり原価は上昇する。
見積時には商品寸法ではなく梱包後の外寸と総重量を取得し、CBMを算出する。家具メーカーにはカートンごとのPacking Listを量産前に仮作成させると、必要コンテナ数を早期に推定できる。ノックダウン化できる家具は物流効率を改善できるが、日本現場での組立人工が増えるため、物流費だけで判断してはいけない。
また海上運賃には何が含まれるかを確認する。運賃だけを比較すると、現地費用や日本側チャージの違いで逆転することがある。フォワーダーにはOrigin Charges、Ocean Freight、Destination Charges、国内配送を分けて提示してもらうと比較しやすい。SCFIは市場の温度計として有効だが、個別案件の価格表ではない。指数の方向と実際の見積を組み合わせ、発注・検品・出港を一つの工程として管理することが中国建材輸入では重要である。




