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中国ホテル家具調達、客室単価ではなく「一室完成原価」で比較する

2026年9月6日 ホテル・宿泊施設
中国ホテル家具調達、客室単価ではなく「一室完成原価」で比較する

ホテル家具を中国から調達する際、ベッド一台、ナイトテーブル一台という単価比較だけではプロジェクト全体のコストを判断できない。客室家具はヘッドボード、ベッドサイド、デスク、テレビボード、ミニバー、クローゼット、椅子、照明などが相互に関連し、輸送と施工まで含めて初めて一室が完成する。中国工場のFOB価格が低くても梱包容積や日本での組立人工が増えれば、完成原価は高くなる。

実務ではRoom Packageという考え方で一室分のBOMを作る。各家具の数量、FOB価格、梱包CBM、重量、予備率を登録し、コンテナ費用を容積または重量に応じて配賦する。さらに日本港費用、国内配送、搬入、組立、廃材処分まで加算する。こうすれば国内製作と中国製作を同じ基準で比較できる。

ホテル案件では部屋タイプの違いにも注意する。標準室、ツイン、スイートで家具寸法が異なる場合、工場側が部材を取り違えるリスクがある。梱包ラベルにホテル名、階、部屋タイプ、家具番号を記載し、Packing Listと対応させる。可能であれば中国工場で一室分を仮組みし、設計者が寸法、色、金物、照明位置を確認してから量産する。

CIFF上海のような家具展示会ではホテル・商業家具を扱うメーカーを多数比較できるが、展示品価格だけで判断しないことが重要だ。過去のホテル案件で何室を何日で生産したか、客室別梱包を経験しているか、現場追加品へ対応できるかを聞く。ホテルは開業後の交換部品供給も必要になるため、金物や表面材の型番を記録しておく。中国調達のメリットを最大化するには「家具を安く買う」のではなく、客室を完成させるサプライチェーン全体を設計する必要がある。

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