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上海家具展2026をホテル調達目線で見る、客室家具は「製品」よりOEM能力を確認

2026年9月15日 ホテル・宿泊施設
上海家具展2026をホテル調達目線で見る、客室家具は「製品」よりOEM能力を確認

第31回中国国際家具展覧会Furniture China 2026が9月8〜11日、上海新国際博覧中心で開催された。上海ではCIFF上海に続いて大型家具展示会が連続する時期となり、中国家具メーカーを比較する日本のホテル開発会社、設計事務所、商社にとって重要な調達機会となった。

ホテル家具調達では、展示されている完成品そのものより「どこまで変更できるメーカーか」を確認することが重要である。ホテル客室ではベッドヘッド、ナイトテーブル、デスク、ミニバー収納、テレビボード、クローゼットなどを同じデザイン思想で製作する。既製家具を買うより、設計図から製作するFF&E案件になることが多いため、工場の図面理解能力、材料調達能力、塗装、突板、金物、石材など異素材の組み合わせ能力が品質を左右する。

展示会で候補工場を選んだ後は、必ず詳細図面を渡して試作見積を取る。見積書には本体価格だけでなく、金物メーカー、木材・合板仕様、塗装仕様、梱包、組立方法、予備部品を明記させる。ホテルでは同じ家具を数十室から数百室へ納入するため、最初のサンプルが良くても量産で色差や寸法差が発生すれば現場施工が止まる。ゴールデンサンプルを承認し、それを量産検品の基準として工場に保管させる方法が有効だ。

もう一つ重要なのが物流設計である。完成状態で輸送すれば容積が大きくなり、40HQでも積載できる客室数が限られる。ノックダウン化できる家具は分解輸送し、日本現場で組み立てる方が物流費を抑えられる場合がある。一方、現場作業費が増えるため、コンテナ積載効率と日本の施工費を同時に計算する必要がある。

中国のホテル家具調達は単価比較だけでは成功しない。設計図面、試作、量産検品、梱包、コンテナ積載、現場施工を一つの工程として管理する必要がある。上海の家具展は完成品を購入する場所というより、日本のホテル案件を任せられる製造パートナーを発掘する場所として活用したい。

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