
2026年9月の上海では、中国家具産業を代表する大型展示会が連続して開催された。第58回CIFF Shanghaiは9月5~8日に国家会展中心で開催され、Furniture China 2026は9月8~11日に上海新国際博覧中心で開催された。さらにMaison Shanghaiも9月7~10日の日程で実施され、家具、インテリア、デザイン、製造設備を短期間に比較できる時期となった。
日本の家具商社、ホテル会社、店舗内装会社にとって、展示会の価値は完成品を見ることだけではない。同じカテゴリーのメーカーを一度に比較し、工場規模、輸出経験、MOQ、OEM対応、素材、価格帯を把握できる点が大きい。例えばダイニングチェア一つでも、無垢材主体、成形合板、金属脚、張り込み式、ノックダウン式など製造方式は異なる。デザインだけを見て発注すると、日本到着後に強度、梱包、修理性で問題が出ることがある。
家具調達では、展示品と量産品の差をどう抑えるかが重要だ。展示会用サンプルは熟練者が特別に仕上げている場合があり、量産ラインと同じ工程とは限らない。商談では、展示品をそのまま基準サンプルとして封印できるか、量産前サンプルを作るか、色差や木目差の許容範囲をどう定めるかを確認したい。木製家具では含水率、接合方法、塗装、金物、脚部の補強なども検査項目になる。
価格面では、多くの家具が日本の輸入税率上無税となる場合があるが、品目分類は構造や用途によって変わる。椅子は第9401項、その他家具は第9403項などに分類されるのが基本で、張地や機能によって細分される。関税が無税でも、輸入消費税、海上運賃、国内配送、検品、梱包費は発生するため、FOB単価だけで日本国内調達品と比較すべきではない。
上海の家具展を利用する場合、候補工場を事前に5~10社へ絞り、展示会後に工場を訪問する方法が効率的だ。展示ブースは営業力を見る場所、工場訪問は製造能力を見る場所と役割を分ける。中国家具の調達では、展示会で出会った企業をその場で発注先と決めるのではなく、製造現場、品質記録、梱包試験、既存輸出案件まで確認してから選定することが重要になる。
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