
2026年9月の上海ではCIFF Shanghaiが9月5〜8日、Furniture Chinaが9月8〜11日に予定されており、家具・インテリア関係者が複数展示会を連続して確認できる。CIFFは虹橋の国家会展中心、Furniture Chinaは浦東の上海新国際博覧中心で開催されるため、同じ上海でも会場は離れている。短期出張では移動時間を含めた計画が必要だ。
日本の店舗設計者が展示会を利用する場合、初日から商品を細かく見るより、最初に候補カテゴリーを絞る方が効率的である。椅子、テーブル、造作家具、照明、装飾材など案件ごとに必要品目をリスト化し、各ブースで会社名、工場所在地、主力商品、MOQ、輸出経験を記録する。名刺だけ集めると帰国後にどの会社だったか分からなくなるため、ブース番号と商品写真を対応させる。
二日目以降は候補企業との詳細商談に使う。実際の案件図面を持参できれば、加工可能性や概算価格を確認できる。ただし機密図面は秘密保持条件を確認してから共有する。サンプルをその場で購入するより、量産仕様と同じ材料で後日製作してもらう方が検証価値は高い。
最も重要なのは展示会後の工場訪問である。上海会場には江蘇、浙江、広東など各地のメーカーが集まる。近隣工場なら出張日程へ組み込み、材料倉庫、生産設備、検品、梱包を確認する。遠方の場合は後日オンライン監査を行う。
展示会は「商品カタログを集める場所」ではなく、数百社から数社へ候補を圧縮する検索エンジンとして使うとよい。会場でデザイン、工場で製造能力、サンプルで品質、見積でコストを確認する四段階に分ければ、中国家具調達の精度が高まる。




