
中国の建材・家具調達ではAlibaba.comや中国国内B2Bサイトを使えば短時間で多数の候補を見つけられる。しかしオンライン上の商品数、価格、会社紹介だけでは、その企業が実際に製造しているのか、外部工場から仕入れているのか判断できないことがある。プロ調達ではオンライン検索を「候補抽出」と位置付け、その後に企業・工場確認を行う二段階方式が安全である。
Alibaba.comはVerified Seller等の表示やTrade Assuranceを提供しており、サプライヤー比較に有用な情報を持つ。それでも自社案件の製造能力まで保証するものではない。例えば家具メーカーが木工設備を持っていても金属加工や塗装を外注している場合がある。複合素材の什器では外注工程の管理能力まで確認する必要がある。
候補を5〜10社に絞ったら、同一RFQを送り、会社名、工場住所、担当者、主要製品、MOQ、納期、輸出実績を比較する。回答内容が曖昧な企業は候補から外し、残った企業とはビデオ通話で工場を確認する。大口案件では現地訪問または第三者監査を実施する。サンプルを複数社から取り寄せ、価格と品質を同時に比較することも重要だ。
特に注意したいのは、検索サイト上の最安値を予算基準にしないことである。表示価格が最小ロット、材料、梱包、輸出条件を反映していない場合がある。日本企業は「商品検索→会社確認→サンプル→工場監査→正式見積→契約」という工程を標準化するべきだ。オンラインB2Bは工場探索の速度を大幅に上げるが、最終的な供給能力の確認は人と資料によるデューデリジェンスが必要である。



