
中国メーカーから相見積を取ったのに、A社はFOB、B社はEXW、C社は梱包費別という状態では価格比較ができない。建材や家具の調達では、見積依頼書RFQを標準化し、すべての候補工場へ同じ条件を提示することが重要である。図面を添付して「見積してください」と依頼するだけでは、各社が異なる前提で価格を作る。
RFQには商品番号、図面番号、数量、材質、仕上げ、色、金物、必要性能を記載する。家具なら完成品かノックダウンか、照明なら電圧と電源仕様、タイルなら寸法と吸水率など、品目ごとの重要属性を追加する。価格条件はEXW、FOBなど基準を統一し、FOBの場合は輸出港も指定する。
物流比較のため梱包後CBMとGross Weightも回答項目にする。単価が最も安い工場でも梱包容積が20%大きければ、コンテナ当たり積載数で逆転する可能性がある。MOQ、サンプル費、金型費、生産リードタイム、見積有効期限も取得する。ホテル・店舗案件では追加発注時の最小数量も重要である。
品質面では試験報告書の有無だけでなく、どの製品・材料に対する報告書かを確認する。工場の別商品で取得した証明書を提示されても、今回発注する製品の証明にはならない場合がある。見積比較表には「資料確認済み」「未確認」を明示する。
Alibaba.comなどオンラインB2Bを利用する場合も、プラットフォーム上の商品価格は参考値として扱い、正式RFQで条件を固定する。良いRFQは価格を下げるためだけの資料ではなく、後の契約、検品、通関まで使用するプロジェクトの基礎データになる。



