
CIFF上海、Furniture China、Maison Shanghai、WMFなどが集中する2026年9月の上海では、数日間で数十社から数百社のサプライヤー候補と接触できる。しかし展示会終了後に名刺とカタログを整理できず、結局いつもの工場へ発注するケースも多い。展示会調達の成果は会場での商談数ではなく、帰国後のスクリーニングで決まる。
第一段階では会社情報を整理する。中国語正式名称、所在地、工場所在地、担当者、主要製品、輸出経験を一覧化する。第二段階では同じRFQを送り、材料、数量、仕上げ、梱包、貿易条件を統一して見積比較する。単価だけでなくMOQ、サンプル費、量産納期、支払条件を比較する。
第三段階はサンプルである。展示品ではなく自社仕様で試作させることで、図面理解、材料調達、色合わせ、連絡速度を評価できる。第四段階として有力候補の工場監査を行い、製造工程、外注、材料管理、QC、梱包を確認する。第五段階で実案件または小ロットのパイロット発注を行い、納期と量産品質を評価する。
この5段階を通過した会社だけを承認サプライヤーとして登録する。価格が最安でもサンプル段階で図面ミスを繰り返す会社は大型案件に向かない。一方、展示ブースが小さくても技術対応が正確な工場は有力なOEM先になる可能性がある。2026年の上海では家具完成品だけでなく木工設備や建材まで同時に確認できるため、サプライチェーン全体を見る好機である。展示会を「買う場所」ではなく「候補を発見する場所」と位置付け、その後の審査工程を標準化することが中国調達の再現性を高める。



