
中国建材や家具の候補探しでは1688.comやAlibaba.comなどのB2Bプラットフォームが便利だ。展示会へ行かなくても、家具、照明、タイル、金物、水栓、装飾材など多数の商品を検索できる。しかしオンライン掲載情報は「候補を見つける入口」であり、掲載ページだけで工場の実力や日本輸出への適合性を判断することはできない。
最初に確認すべきなのは販売主体である。会社の中国語正式名称、所在地、設立情報、事業範囲を取得し、実際の製造場所を確認する。商品数が非常に多い会社は商社型の場合もあるが、商社であること自体が問題ではない。重要なのは誰が製造し、誰が品質責任を負い、問題発生時にどこまで追跡できるかである。家具と照明を一社でまとめたい案件では、商社の調整力が有利になる場合もある。
掲載価格にも注意が必要だ。オンライン価格は最小仕様、大量発注、国内取引条件などを前提としている場合があり、日本向け仕様、輸出梱包、小ロット、特注色では価格が変わる。見積依頼では図面、数量、材料、仕上げ、梱包、日本向け要求、希望貿易条件を同じフォーマットで複数社へ送る。条件が違う見積を比較しても最安値は判断できない。
さらにサンプル発注と量産発注を分ける。オンラインで見つけた製品をいきなりコンテナ単位で購入せず、サンプルで外観と仕様を確認し、必要なら工場監査を行う。量産時には承認サンプル、検品基準、納期、再製作条件をPOまたは契約へ反映する。1688やAlibaba.comの強みは膨大な候補数だが、その候補を日本案件で使えるサプライヤーへ絞る作業は買手側に残る。検索力より審査力が中国オンライン調達の成否を分ける。



